「河川砂防計画部」は災害時の護岸の設計や河川の改修、また落石や富士山の雪崩対策を進める部署です。私は今、育休明けで時短勤務をしていて、各業務にはサポート的な立場で関わっています。サンポーの社員で産休・育休を取得し、復帰したのは私が2人目です。実は、結婚して子どもができたら、仕事は辞めようと思っていました。河川砂防計画部は現場に出ることも多く、忙しい時期には残業もある。漠然と、仕事と家庭を両立するのは難しいだろうなと思っていました。また、子育てをしながら仕事をしている女性の先輩がいなくて、自分が育児をしながら働く姿を具体的にイメージできなかったんです。
でも、会社の人たちが皆優しくて、「人が良いから辞められない」というのが正直な気持ちです。妊娠が分かった時、仕事をどうするか悩みました。でも、働くなら土木の仕事がしたい、山梨で土木の仕事をするならサンポーが一番幅広く、大きな仕事に携われると考えて、本当に限界がくるまではサンポーで働いてみようと決意しました。
妊娠が分かってすぐ、会社に相談しました。現場には行けないことを伝えて、つわりも大変だったので1ヶ月ほどまとまったお休みをいただきました。私はとにかく体調が悪くて、仕事のことを考える余裕がなかったのですが、休みのことや、業務の割り振りなど、仕事が私の負担にならないよう会社がとても丁寧に対応してくれました。私は「休んで申し訳ない」という気持ちでいっぱいだったのですが、上司や会社の人たちは「気にしないで!体を大切にして!」と快く休ませてくれました。あと、部長が会社に申請して、休憩室に寝転べるソファーを買ってくれたんです。会社にいて体調が悪くなったら、すぐに休めるよう環境を整えてくれました。前例もなく、会社側も手探りだったと思うのですが、私のことをしっかり考えてくれて、産休に入るまで精一杯対応してくださいました。
ちょうど妊娠中にコロナが流行したのですが「心配だからテレワークに切り替えて」とテレワーク用のパソコンを用意してくれて、家でも仕事ができる環境を整えてくれました。このような会社の姿勢は、育休明けの今も変わりません。育休中は仕事への思いが揺れることもありました。自宅から会社まで車で40分ほどかかるのですが、子育てをしながらとなると、フルタイムでは復帰できないかもしれないと思って。そのことを相談したら、「じゃあ時短勤務にすればいいよ」と会社が提案してくれたり、「本当に辛かったら在宅勤務に切り替えてもいいから」と言ってくれたんです。「会社がそこまで言ってくれるなら、やれるだけやってみよう」と決心できましたね。今は、その時その時の状況に合わせて会社と相談しながら仕事をしています。柔軟に対応してくれてありがたく思っています。
やはり、山梨県内の大きな仕事に関わることができるところでしょうか。今は、富士山の雪崩対策の仕事を担当していますが、富士山のことは山梨で働いているからこそ関われるのだと思います。サンポーは、富士山の仕事を多く引き受けているので、この会社にいるから富士山の大きな仕事を担当できる。そこはやりがいや誇りを感じます。今は子育て中で、仕事に多くの時間を割くことは難しいのですが、落ち着いたら主力としてプロジェクトをまた1から仕上げたいです。